顎関節とは、下顎の骨と上顎の骨をつなぐ関節です。
もちろん顔の左右に1つずつあります。
下のイラストを見てください。下顎の下顎頭と呼ばれている部分が側頭骨の凹みの中で回転運動と滑走運動をしています。
その時、クッションの役割を果たしているのが関節円板です。
この時、下顎は左右の関節と連動しなければいけないわけですし、上下の歯を噛み合わせるわけですから、きちっとしたバランスを保つ必要があるわけです。
歯は30ミクロン、つまり0.03ミリのかみ合わせの狂いも感じ取る微妙な感覚器であると言われています。
ですから、ちょっとした歯の異常でも、顎関節症は起きやすいということが言えるのです。
また、顎関節症において咀嚼(そしゃく)をするための筋肉をつなぐ靭帯(じんたい)が女性の方が少々ゆるめになっているため、男性よりも約6倍の発病率があります。
とにかく硬いものでも嫌がらずに、よく噛んで、顎を鍛えることが大切です。