矯正歯科
矯正治療とは
矯正歯科は、噛み合わせの悪い歯並びを、自分の歯を生かしたまま治療することです。出っ歯・乱ぐい歯・八重歯・受け口などで歯並びが悪いと、汚れが溜まりやすく、また落としにくいため、虫歯や歯周病になる可能性が高くなり、加齢と共に歯を失う可能性も大きくなります。
歯並びの改善は、お口の中の環境のみならず、生活習慣や体内環境までも改善し、健康の維持・増進を目指すことにつながるのです。
治療方法としては、お口の中に装置を入れて歯に一定の力をかけ、人工的に歯を動かして、悪い歯並びや噛み合わせを整えていきます。
当院では、3D LST システムという最先端の矯正治療技術を習得した歯科医師による矯正治療を安価で受けることができます。
当院では、矯正に関する相談は無料で行っていますので、歯並びを良くしたいと思っている方は、どうぞお気軽にご相談ください。
3D-LSTシステム 6つのメリット
①体に害が少なく、特に歯根吸収がほとんど起こらない。
矯正治療はワイヤーなどで歯に矯正力をかけるため、歯の根っこが融けて短くなる歯根吸収が起こることがあります。しかし、弱い矯正力で治療を行う3D-LSTシステムにより、歯根吸収を起こさずに矯正治療を行うことができるようになりました。
3D-LST(3D Lightforce Sliding Technique)は、日本生理学的矯正歯科学会の平林大樹理事長が独自に開発した矯正治療技術で、当院では3D-LSTの技術を習得した専門歯科医師が矯正治療を行います。
②矯正治療時の痛みの軽減
3D-LSTシステムでは細いワイヤーを用いて、弱い矯正力で治療するため、治療中の痛みは治療初期段階での最低限の痛みのみの方がほとんどです。
③治療時間(チェアタイム)と治療期間が短い
3D-LSTシステムは無駄を省いた理想的な歯体移動を実現する矯正治療なので、治療時間(チェアタイム)と治療期間を画期的に短縮することができるようになりました。
④治療費の低価格化の実現
3D-LSTシステムを導入し矯正治療の合理性を追求した結果、矯正治療期間が短縮でき、インプラントなどの高価な特殊材料が不要になったことで、矯正治療費の大幅引き下げを実現できました。患者様には、よりご利用しやすいご負担額で、矯正治療をご提供することができるようになりました。
家族特典として、2人目以降のご家族は、20,000円の割引をいたします。
料金表をご参考下さい。
⑤審美矯正治療
白い審美ブラケットを標準で使用いたしますので、普通の矯正装置より見た目が断然気になりません。さらに目立たないようにと言う方には、オプションで白いコーティングワイヤー(38,000 円)やセラミックブラケット(上のみ32,000 円)もご用意いたします。
⑥矯正治療の障害となる指しゃぶりの治療
指しゃぶり、舌や唇を噛んで飲み込む癖などの強い機能障害が、歯並びに影響を与えたり、矯正治療の障害になるケースが数多く見られます。
当院では、口腔機能治療(マイオファンクショナルセラピー:MFT)と言う専門的な治療法を学んだ衛生士がこれらの機能障害の治療を行います。
初めての方に矯正歯科の流れ
矯正治療ってどうやって始めればいいの?矯正治療の流れが簡単に分かるチャート。
お気軽にご相談ください
まずは、お気軽に無料カウンセリングによる専門家の診断をご活用ください。
無料カウンセリングにお越しいただいた後に、無理に治療を勧めることはいたしません。
数か月後の経過観察により、矯正治療が必要ないと判断されるケースも数多くございます。
指しゃぶり、爪かみ、舌突出癖、口呼吸と3D-LSTの矯正治療
指しゃぶり、爪噛み、舌突出癖、口呼吸などのお口のよくないクセがあると、歯並びに影響が出てしまうのをご存知でしょうか。最近の子供たちにはとても多いのです。
そもそも、歯が生えていない赤ちゃんと、乳歯列が完成した幼児よりも大きな子供(もちろん大人も)とは食べ物を飲み込む時の口の動きは異なっています。
赤ちゃんはおっぱいを飲み込む時には、舌を突き出して乳首をくわえたままで飲み込みます。しかし、歯がしっかり生えている人は舌を上あごに付けて、奥歯で噛み、唇を閉じて飲み込むのが正常な飲み込み方です。
ところが子供たちの中には、この写真のように歯がしっかりと生えているにもかかわらず、赤ちゃんの飲み込み方で食べ物や飲み物を飲み込んでいる子供たちが多数いるのです。
私は、地元の保育所や小学校・中学校の学校歯科医をしています。およそ3、4歳から15歳までの子供たちを継続して観察しています。飲み込むときに異常のある子どもは、保育所では大多数、小学校では半数、中学になっても3割ぐらい残っています。
2歳半で乳歯列が完成するので、赤ちゃんの飲み込み癖は卒業すれば良いのですが、今の子供たちの多くはかなり遅れているのが実態のようです。
この写真は40代の女性です。上の前歯を舌で押す癖があるため、上の前歯が前の方に出てきてしまいました。押された前歯は、歯周病によりぐらぐらしてきています。このことをご説明して、よくご理解をいただいたので、ぐらぐらは止まり正常な状態になりました。しかし、ほとんどの場合、口で説明するだけでは改善していかないので、このようなお口の癖を取り除くトレーニング(口腔機能治療(マイオファンクショナルセラピー:MFT)を行います。
お口の習癖を取り除くトレーニング(MFT)は歯周病のリスクを低減します。
この写真の方は80代の女性ですが、やはり飲み込むときに舌で上の歯を強く押していました。このために前歯がぐらぐらして抜けてしまいました。この写真は、ブリッジを装着する前の歯を削った後の写真です。赤ちゃんの飲み込み癖は年齢を重ねてもなかなか卒業できない人もいらっしゃいます。このような癖は若い時に改善しておくことが大切なのです。お年寄りが飲み込むときにムセてしまうと、風邪をひきやすくなり、肺炎を起こしてしまうことがあります。このムセやすい状態が進行すると、口からは食べ物が食べられなくなります。その場合は鼻からチューブを入れて、胃の中に経鼻栄養をするようになります。ときには胃に小さな穴を開けて口を介さずに直接栄養を摂取する「胃ろう」が必要になることもあります。
このようなお口の習癖を取り除くトレーニング(MFT)は、エンゲ障害のリスクも低減するでしょう。
特に3D-LSTの矯正治療では、飲み込み癖のある患者さんには、少しでも早く、少しでもキレイに歯並びの治療が終了するように、MFT口腔機能療法を一緒にやっていきます。日本では、まだ一般的ではありませんが、大きな治療的意義があります。心当たりのある方は、お気軽にご相談ください。
歯並びと歯の自浄作用
この方の下顎の内側に転移している2本の奥歯は、少しずつ虫歯が進んでいました。歯磨きはいつもきれいだったのですが、冠をかぶせるようになってしまいました。歯並びが悪いと、徹底的なブラッシングと定期検査をしても、どうしても虫歯や歯周病が進行してしまいます。
歯磨きをする事は衛生上必要ですが、歯磨きをしなくても、歯にはある程度自動的にクリーニングできるような構造と機能があります。これは歯を長持ちさせる上で非常に重要なことです。
口唇・頬、舌による自浄作用ⅰ
食べ物による自浄作用ⅱ
例えば、上の歯の凸が下の歯の凹に咬み合って、食べ物が粉砕されて、歯の表面を流れます。
このように歯が咬み合うことによって(赤矢印)、食べ物は歯の表面を流ながら(青矢印)、自動的にクリーニングしています。
歯並びが悪いために歯の自浄作用ⅰ.ⅱが機能しないと…
歯並びが悪いために、丁寧にブラッシングしても、プラークが取りきれず、線維性の食品も挟まりやすく(×印)虫歯や歯周病が隣の歯にも進行してしまい、歯を失ってしまう可能性が高くなります。
前歯の歯並びが悪いと、着色しやすくなってしまう…
☆矯正治療による歯並びの改善をお勧めします。
矯正治療VS差し歯
差し歯で下顎が上顎よりも前に出ている受け口(しゃくれ)の方の前歯を直す場合、歯の根の位置を変えることができないために、差し歯の歯冠部分だけを下の前歯よりも前方に作る必要があります。(図1赤線)
受け口の場合、下の前歯は通常前方にあるために、上の歯を作る場合はさらに前方に作らなければならず、きれいに仕上げるにはかなり難しい作業となります。
差し歯による治療では、歯冠と歯根の方向の違いのため、無理な方向に咬合力が働き、歯の寿命が短くなる傾向があります。
これに対し、矯正治療による歯列矯正は、上下の歯の位置関係を正常な位置に矯正するので、きれいに仕上がり、歯も長持ちします。
差し歯で歯が前方に出ている方の前歯(出っ歯)を直す場合、歯の根の位置は変えることができないので、差し歯の歯冠だけを下の前歯に合わせて、後方になるように作る必要があります。(図2赤線)
しかし、下の前歯の切端が強くぶつかってしまうことが多く、きれいに仕上げるにはかなり難しい作業となります。
また、噛み合わせの問題が、顎関節に及ぶこともあります。(呼吸機能に影響することもあります。)
これに対し矯正治療による歯列矯正は、上下の歯の位置関係を正常に近づけるため、きれいに仕上がり、歯も長持ちします。
差し歯で歯が混み合っている(乱ぐい歯)方の歯を直す場合も、上記の方々と同様に、歯の根の位置は変えることができません。それに加えて歯の左右の幅のバランスを取ることができず、きれいに仕上げるにはかなり難しい作業になります。(写真参照)
歯の自浄作用が機能しないこと、歯冠と歯根の方向の違いのため無理な方向に咬合力が働き、歯の寿命が短くなる傾向があります。
これに対し矯正治療による歯列矯正は、上下左右の歯の位置の関係を正常にするため、きれいに仕上がり、歯が長持ちします。
矯正治療VS差し歯は、前歯を差し歯で治すご年齢になる前に矯正治療をなさった方が、歯の健康的な美しさを長持ちさせることができて、医療コストの上でも有利になります。(料金表→矯正治療費のシミュレーション、審美歯科セラミックをご参考ください。)当院では前歯と奥歯のバランス・噛み合わせまでを標準的に治療しております。ぜひご相談ください。
抜歯するVS抜歯しない
歯並びをきれいにしたいと希望する患者さんにとって、抜歯はできれば避けて通りたいことだろうと思います。
長椅子に腰掛けている人たちを例にとると、無理矢理腰掛けようとして、誰かの体が椅子からはみ出ていてもいけないし、隙間を開けるような中途半端な腰掛け方もよくありません。長椅子を顎、人間を歯に例えると、バランスよくきれいに並んで座って欲しいです。
抜歯が必要かどうか、抜歯するとしたらどの歯を抜くかを決定するのがレントゲン解析です。(抜歯しないケースも、もちろんあります。)
また、前歯をきれいに配列するだけでなく、上下の歯の噛み合わせをうまく機能させることが必要条件です。
仕上げを良くするために、治療期間が長期化せずにできるだけスムーズに終了させることも患者さんの負担軽減につながります。
このようなことを総合的に考慮して「抜歯するVS抜歯しない」を診断して治療計画を立てていきます。
患者さんには辛いことと思いますが、何卒よろしくご理解とご協力をお願い申し上げます。
永久歯の矯正治療費
ステップ1 初診・検査・診断
項目 | 内容 | 価格(税込み) |
---|---|---|
初診相談 | 簡易検査および先生からの説明 歯磨きの指導 |
無料 |
精密検査 分析診断 カウンセリング |
口腔模型 / 各種レントゲン / 機能検査 口腔審査 / 写真 / カルテ作成 セファロ分析による診断 先生からの治療説明 |
20,000円 |
ステップ2 矯正治療費
項目 | 内容 | 価格(税込み) |
---|---|---|
基本治療費+装置代 | クリアブラケット 金属ワイヤー使用 |
330,000円 |
再診 | 一ケ月の管理調節費用(翌月から) | 5,000円 |
- 抜歯は1本8,000円(税込み)
- 金属色が目立たない白いコーティングワイヤーは上下で38,000円(税込み)
- セラミックブラケット(上のみ)32,000円(税込み)
ステップ3 保定
項目 | 内容 | 価格(税込み) |
---|---|---|
装置保定代 | 後戻りを防ぐ装置 | 20,000円 |
保定再診 | 動的治療終了後、来院時のみ | 3,000円 |
治療費総額のシミュレーション(2年間の矯正歯科の治療後、保定装置を入れるところまでとすると…)
<当院の場合>
検査・診断料2万円+装置代33万円+調節料24カ月12万円+保定装置代2万円=49万円(税込)(オプション別途)
<平均的な治療費総額>
検査・診断料3万円+装置代50~70万円+調節料24カ月24万円+保定装置代5万円=82~102万円(税別)
(税込価格にすると90~112万円)
当院ではインプラントや床矯正をしないで、治療を終了できるので、支払総額を圧縮できます。また、税込み価格を表示しており、みなさんが安心して治療を受けることができるように低価格で提供しています。
小児の予防矯正治療費
お子様の成長に伴い、顎が大きくなりすぎたり、小さく成長が止まったままになったりしないように診断し、誘導をしていきます。
顎が大きくなりすぎてしまった方の中には、一般開業医で対応できず、顎の外科手術を併用する場合もあります。
また、上下の顎が大きすぎたり小さすぎたりするケースは、差し歯による治療も非常に難しくなります。
まずはご相談ください。
その後、必要であればレントゲンなどによる精密検査、分析診断をしてから、予防矯正治療を始めることになります。
歯並びと、人類の進化について
縄文人は、歯列が広くて歯並びがよかったのですが、弥生人から顎と歯の形が変わってきました。
石器→土器→鉄器のように道具が変化し、さらにお箸の使用に合わせて調理技術がさらに進み、柔らかい料理が増えました。
このため、歯並びが少しずつ悪くなってきました。
渡来系弥生人の遺伝的影響で、歯が大きいにもかかわらず、現代人は、柔らかい食べ物を好んで食べるために、顎が発達せず、歯が生えるスペースが足りなくなったことが原因です。
歯並びの乱れ→虫歯、歯周病、顎関節症
小さな顎→口の中の容積が小さい→睡眠時無呼吸症候群→内科的疾患重症化
舌癖、よく噛まないで飲み込む癖→歯並びに影響、高齢者のムセ、嚥下障害
よく噛まないで飲み込むTV・スマホ世代は、表面的な知識だけで行動し、情報を鵜呑みにする傾向があります。
よく噛むことで、脳を刺激して、思考を発達させることができます。
歯並びの乱れに対抗するために、工場やベルトコンベアーで作ったものよりも、自然が育んだ食べ物をよく噛んで食べましょう。
よく噛んで食べる習慣
- 目で食べる
お母さんが作ってくれた食べ物をよく見てみよう!
- 鼻で食べる
食べ物の香りを嗅いでください。
- 口で食べる
よく噛んで食べると、歯ごたえのあるものは、中からおいしい味が出て行きます。
片側だけで食べない。右で食べたり、左で食べたり。ご飯→おかず→汁物のようにサイクル食しましょう。
鵜呑みをしては消化吸収がうまくできません。食べ物を細かくすりつぶすことと、消化液である唾液が混ざり合うことで、消化吸収を助けます。
ステップ1 初診・検査・診断
項目 | 内容 | 価格(税込み) |
---|---|---|
初診相談 | 簡易検査および先生からの説明 歯磨きの指導 |
無料 |
精密検査 分析診断 カウンセリング |
口腔模型 / 各種レントゲン / 機能検査 口腔審査 / 写真 / カルテ作成 セファロ分析による診断 先生からの治療説明 |
20,000円 |
ステップ2 予防矯正治療費
項目 | 内容 | 価格(税込み) |
---|---|---|
A.歯並び治療 | 一般治療 | 180,000円 |
B.骨格性治療 | 顎の変形もしくは将来的に変形が予想される場合 (例)骨格性遺伝性反対咬合 |
180,000円 |
再診 | 一ケ月間の管理 | 5,000円 |
ステップ3 保定
項目 | 内容 | 価格(税込み) |
---|---|---|
装置保定代 | 後戻りを防ぐ装置 | 20,000円 |
保定再診 | 動的治療終了後、来院時のみ | 3,000円 |
ステップ4 永久歯列期への移行
歯が大きかったり、小児矯正だけでは治らない場合は、全体的な永久歯の治療に移行します。
その場合、差額治療費の15万円が必要となります。