歯並びをきれいにしたいと希望する患者さんにとって、抜歯はできれば避けて通りたいことだろうと思います。
長椅子に腰掛けている人たちを例にとると、無理矢理腰掛けようとして、誰かの体が椅子からはみ出ていてもいけないし、隙間を開けるような中途半端な腰掛け方もよくありません。長椅子を顎、人間を歯に例えると、バランスよくきれいに並んで座って欲しいです。
抜歯が必要かどうか、抜歯するとしたらどの歯を抜くかを決定するのがレントゲン解析です。(抜歯しないケースも、もちろんあります。)
また、前歯をきれいに配列するだけでなく、上下の歯の噛み合わせをうまく機能させることが必要条件です。
仕上げを良くするために、治療期間が長期化せずにできるだけスムーズに終了させることも患者さんの負担軽減につながります。
このようなことを総合的に考慮して「抜歯するVS抜歯しない」を診断して治療計画を立てていきます。
患者さんには辛いことと思いますが、何卒よろしくご理解とご協力をお願い申し上げます。