風間歯科医院

イビキ・睡眠時無呼吸症候群

治療しないとどうなるの?

睡眠時の無呼吸による寝不足のため交通事故や災害事故を引き起こしやすいと言われています。(統計によると交通事故は、無呼吸でない人の約7倍)
身体に及ぼす影響としては、健常者に比べて生活習慣病の増悪因子となる。(高血圧2倍、狭心症心筋梗塞は3倍、脳卒中は4倍)

症状は?

睡眠時に大きないびきをかいている

寝ているときによくいびきをかいている、しかもかなり大きな音でいびきをかいていると言われませんか?

イビキとイビキの間に呼吸が止まると言われる

眠っているときに隣で寝ている人や、他の人に「イビキとイビキの間に数十秒間呼吸が止まっている」と指摘されたことはありますか?

昼間でも眠くて仕方がない。気がつくと寝てしまっていることがよくある。

毎日ちゃんと睡眠をとっているはずなのに、なぜか日中眠くて仕方がない。また、「はっ!!」と気がついたら眠っていた事はありませんか?

 

睡眠時無呼吸症候群は軽視できない病気です!

この病気は、すぐにどうなると言うものではありませんので、多くの場合は単なるイビキの変形と受け止められ、見過ごされてきました。

しかし最近になり何もせず放置した場合、性格の変化・交通事故率の上昇を招くばかりか、通常の3~9倍の死亡率の上昇をもたらし、確実に生命予後を悪化させる疾病であることが判明してきました。一晩のうちに40回から数100回呼吸が停止すると、その度に酸素欠乏になり、体が休息できず、脳や心臓血管系をじわじわと痛め続けていく病気なのです。

この病態をお持ちの方は世の中に大勢います。しかし、本人にはなかなか気づきにくいこと、良質の睡眠の維持や健康に無関心であること、及びこの病態の知識や情報が今まで少なかったことが発見の障害となっていました。

※呼吸が止まると、脳が「危ない」と判断して呼吸を再開させます。その短い覚醒が一晩に何回も起こっているので実際はあまり睡眠がとれていないのです。

病院での検査診断

PSG(ポリソムノグラフィー)検査
睡眠中の呼吸状態を測定しなければならないので、病院で一晩入院して、体にセンサーをつけ、睡眠中の脳・眼・筋肉・呼吸の状態などを測定します。

睡眠時無呼吸症候群の治療

睡眠時無呼吸症候群の重症度及び自覚症状によって選択されますが、一般的に軽症例では、歯科装具(マウスピース)による治療を行い、中~重症例では、CPAP装置(経鼻持続陽圧呼吸装置)による治療を行います。

この治療がうまくいけば、明らかに自覚症状と予後の改善が得られます。
残念ながら、決定的な治療方法は飲み薬なども含めて、まだありません。
多く場合、まず生活習慣(減量・禁煙・禁酒)の是正による改善が必要になります。

CPAP装置は病院から貸し出しを受けて、本体から出ているホースにマスクをつなぎ、鼻にフィットさせて、家庭で使用する機器です。

マウスピースを使用した治療

歯科で保険適用のマウスピースを制作する場合には

 

歯科でPSG検査を受け、睡眠時無呼吸症候群と診断され、医師の治療依頼(紹介状)が必要です。
上下固定式(上下がくっついたタイプ)が製作可能です。
当院では、入れ歯の人もほとんどの場合製作できます。

なお、当院では、エックス線診断システム(セファロメトリー)による、閉塞型睡眠時無呼吸症候群のリスク骨格判定法、舌骨沈下判定法(area方式)を用いた治療方法もあります。

舌骨は下方でアダムの林檎と呼ばれるノドの軟骨にしっかりとつながり、上方では、頭の骨からぶら下がり、気道を開く役割や嚥下(えんげ)作用に関与しています。また、舌骨についている筋肉が作用すると口が開きます。

もしも、舌骨を骨折すると、喉の軟骨まで下がってしまいます。舌骨を上げることができなければ、エンゲ困難が起こるとともに、消化管と気道との分離が維持できなくなり、誤嚥性肺炎が生じます。

噛み合わせの位置を奥歯から前の方にずらした時の舌骨の位置をレントゲンで調べて、睡眠時無呼吸症候群の重症度の判定を行い、有効性の高いマウスピースを作ることが出来ます。

この治療法は保険が適用されませんので、自費負担となります。
しかし、エックス線診断システムにより、確実な治療効果が期待できます。
同時に上下分離タイプのいびき防止装置を制作することも可能です。

安眠、快眠のため様々な寝具がありますが、CPAPやマウスピースは時にわずらわしく感じられるかと思います。

上下分離タイプのマウスピースは通常2~3mmの厚いシートが使用され、上下合計で最低でも6ミリメートル程度実際の噛み合わせより高くなります。

当院でのマウスピースは通常の半分程度の厚みの外側が硬く、内側が柔らかいシートを用いますので、装着感が優れています。

当院でのマウスピース特徴をまとめると

  • 装着時の違和感が少ない
  • 顎関節への負担が少ない
  • 装着中でも話ができる
  • 装着中のせきやくしゃみも安心
  • 装着中に鼻が詰まっても呼吸できる

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0269-38-3060

午前8:30~11:30
午後14:30~17:30

木・土は午後休診、日・祝日は休診

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