風間歯科医院

間欠的間接覆髄IPC について

ティーンエイジャー(十代の若者)の歯はまだ完全に成熟していないので、虫歯の穴は小さく見えても深く大きく広がりやすく、中の神経にまで進んでいることがあります。
もし、虫歯が神経にまで広がっていると、中の神経の処置をしなければなりません。その後、歯の上から冠をかぶせる治療をします。治療のため何回も通院する必要があり、そのたびに費用もかかります。

寿命を80 歳前後と考えると、ティーンエイジャーは70 年近くこの歯を管理しなければなりません。 毎日激しく使う治療済みの歯は、床の間の壷のような飾り物ではありません。もしも治療済みの歯が70 年持つとしたら、極めて稀なケースと言えます。 QOLQOL(生活の質)を考慮すると、歯の寿命は100歳を目標に考えるべきです。生きている間は、食べ物を口の中でよく噛んで、おいしく食べましょう。

虫歯をきれいに除去したときに、神経が見えたらいつも判断に悩んでしまいます。 神経を温存するか、取り除く(抜髄)かどちらにするのか判断を迫られます。神経を温存する場合、露出した神経を薬剤で直接覆うことで神経を保護する直接覆髄法(ちょくせつふくずいほう)がありますが、直接覆髄はあまり予後がよくありません。

そこで、意図的に虫歯を少し残して、神経を温存する薬を塗り、とりあえず歯に詰め 物をして終了する間接覆髄法(かんせつふくずいほう)を行います。その後、定期的にレントゲンを撮影して、象牙質ができたか確認し、残してきた虫歯を取り除いて詰め物をします。使用する薬は抗生物質(3MIX)よりもハイボンド テンポラリーセメント ソフトの方が学会のお墨付きもあり、予後が良いようです。 この間接覆髄法は、ティーンエイジャーの治療法として成功率の高い方法です。

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