風間歯科医院

歯周病治療の目標とは

前述しましたように、歯周病に罹患すると若かった頃の状態には戻りません。
治療の目標は、健康で安定した歯茎になることです。

  • 歯茎の色が健康的なピンク色になり、腫れもなく引き締まっている。
  • 歯の揺れが軽減されている。
  • 口臭がなくなる
  • 痛みがなくなり、膿が出なくなる。

もしも歯磨きをやめてしまえば、歯周病は4〜5日で後戻りしてしまいます。当院の患者さんは完璧な歯磨きをする方が多く、健康で打たれ強い歯茎をしています。

歯周病の治療を行わずに歯を抜いて、インプラントを植立する治療が多くなってきているようです。歯周病の歯の間にインプラントを植立することは、長期間の安定した状態を維持することが少し難しくなります。インプラント周囲炎の罹患率は高く、やはり歯周病とともに徹底した管理が必要になることを覚えておいてください。

歯槽膿漏で、もし歯が一本抜けると、両側の歯を削り、3本組の歯を作ることになります。
また、二本抜けてしまうと、その両側の歯を削り、合計で4〜6本組の歯を作ることになり、歯を失うたびに大がかりになっていきます。

このため、なんとか歯槽膿漏をストップし、安定させた状態で長く歯の機能を保たせたいものです。

①歯磨きをしっかりすること
②歯科医院でお掃除をしてもらうこと(スケーリング)

通常の予防管理は上記の通りで良いのですが、重症になってくると

③抗生物質を併用する(歯周内科)
④歯周外科治療をする

この方の場合は、③までの治療で、手を尽くしましたが、来院の間隔がやむを得ず長くなってしまい病気が進行しました。このため④歯周外科をする時期を逃してしまい、両側の歯に炎症が波及する可能性があり、残念ながら抜歯させていただきました。

前歯のブリッジをセットして、これから長く使っていただけるよう、歯周組織の管理を患者さんと二人三脚でやっていく予定です。
この方の場合、他の場所にもブリッジがありますが、15年間全く問題なく使っていらっしゃいます。

健康で安定した歯茎を維持するためにも、毎日の歯磨きを頑張ってくださいね。そして当院での定期的な検査で、患者さんが自立できますように応援しております。末長くお付き合いください。

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0269-38-3060

午前8:30~11:30
午後14:30~17:30

木・土は午後休診、日・祝日は休診

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